意識して体を守ろう！重い荷物を運ぶコツ
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年のはじめの一ヵ月があっという間に過ぎ、２月に入りました。２月と３月といえば事業主にとって欠かせない確定申告の時期です。
今年の申告期間は2022年(令和4年)2月16日㈬～3月15日㈫です。
コロナ感染者の増加が続き、また様々なところに支障がでている状況ではありますが、今年は昨年のようなコロナ禍による提出期限の延長はありません。
また税額に影響する大きな改正はなかったものの、今回から適用になった5つの変更点があります。
➀提出者の押印が必須だった税務関係書類について原則押印が不要になった
➁医療費控除の添付書類が拡充された
➂寄付金控除の添付書類が拡充された
➃子育てに係る助成等の一部が非課税となった
➄住宅借入金等特別控除のコロナ禍による特例が延長され、要件も一部緩和された
軽貨物ドライバーの大半は配送会社等と委託契約している個人事業主であり、個人事業主は原則確定申告が必要です。
これらを踏まえ、コロナ関連協力金等の取り扱いなどにも注意しながら早めに書類を整え、期限内に申告を必ずすませましょう。
軽貨物ドライバーのみなさんの中には腰や膝など痛めた経験がある又は痛めそうになっているという方が多くいらっしゃるのではないでしょうか？
小型の荷物の取り扱いが多い軽貨物運送業ですが、このコロナ禍や高齢世帯の増加に伴い、配送する荷物にも飲料水や食料品といった重量のあるものが増えています。特に宅配業務では配達当日になって荷物の大きさや重量がわかることが多く、現場でうっかり腰を痛めてしまうということも少なくありません。
数日間仕事を休まなくていけなくなる程度ならまだ良いですが、仕事を続けられなくなるような事態は絶対に避けなくてはいけません。
そこで今回は体を守るためにも重いものを運ぶコツについてみなさんと再確認していきたいと思います。
相手の性質やうまく力を使うコツを掴むことで体に無理をさせず効率よく重い荷物も運べるようになります。
【重い荷物を持ち上げる時のポイント】
立位より座位や中腰の方が腰への負担は大きくなり、特に中腰で物を持った時の負荷は2倍以上だと言われます。
人の背骨はS字のカーブの形をしていて、この構造が負担を分散させており、その中でも腰の部分は前に湾曲しているので、この湾曲を保つことを意識するのが大切です。
腕の力だけで持ち上げようとするなど力任せにやると、疲れも感じやすく、腕や腰を痛める原因にもなります。
特に次の5つについて意識しましょう。
〇重心を低くする
重心が高いと腰を曲げてしまいます。股関節や膝関節も曲げ、片膝をつくようにして腰を落とします。
〇重心と物体の距離を近づける
重心を低くすると自然と物体との距離は近づくのでさらに抱え込むようにしてしっかり体に寄せます。
〇腰を丸めない
腰を丸めた状態は椎間板への負担が非常に大きく、この椎間板を壊してしまうとヘルニアなど腰の故障がでるようになります。荷物を持ちあげる時、腹筋・背筋両方使い、腰を曲げたり反ったりしないで腰椎の前湾曲を保つようにしましょう。
〇体幹に力を入れる
お腹をへこませるように力を入れると腹圧が高まり腰椎がより安定します。
〇脚の力も使う
人の体で一番太い筋肉群は「太もも」です。この筋肉は日々立っている時や走ったり階段を上り下りする時も常に体重を支えているので、普通は腕の筋肉よりもはるかに強く、両足を使うことで自分の体重くらいの重さの物まで持ち上げることが可能です。
上記を踏まえ、スクワットの容量で腰を落とした状態から太ももの筋肉を使って上がるイメージで持ち上げると、思った以上に重たい物も持ち上げることができます。腕は荷物をひっかけるフックであると考えると良いです。
また大きく重たいものを動かしたい時はもう一つポイントがあり、それは「接触面をできるだけ大きくすること」です。胸やお腹・腕・手のひら・顔の広いところをしっかりつけ、持ち上げたい分腰を落として持ち上げます。
【重い荷物を抱えて運ぶ時のポイント】
体に荷物を密着させたまま腕を伸ばしてできれば肘を曲げずにロックするようにして脇をしめ、背筋を少しだけ反らせると腰への負担も軽減されます。
荷物の角を持つようにし、手のひらの中央にその荷物の角を置いて中指や薬指をしっかり使って荷物を支えましょう。段ボールなどの箱を持つ時、手を対角線上(手前が下の角)にしても持ちやすく安定させることができます。
また重い荷物をその場で右から左へ移動させる場合やそのように人に渡す場合、方向転換をする場合などに気をつけたいのが、腰だけをひねって動かしてしまうことです。腰だけを動かすと荷物と自分の体が離れ腕だけで持つ形になり、いっぺんに腰に負担がかかってしまいます。このような時は足の向きも腰と一緒に変えて歩幅も小さくして体全体で方向転換しましょう。
【重い荷物を持ったまま階段を上り下りする時のポイント】
玄関前のわずかな段差でも油断してはいけません。ここでも荷物が体から離れないようにし、体全体で上り下りするという意識を持って下さい。階段で厄介なのは持っている荷物で足元が見えづらい・見えない点です。そこで「体の向きを斜めにして足元の視界をしっかり確保する」「足は八の字にし、ガニ股気味にする」「一歩一歩丁寧に上り下りする」ようにしましょう。
【重い荷物を含む複数の荷物を持って運ぶ時のポイント】
慣れてくると効率よく荷物を運ぶために複数の荷物を一度に運ぶこともあるでしょう。そんな時は、重心が崩れることによる荷物の落下や転倒を防ぐためにも重たい荷物は下に軽い荷物は上にという順で重ね、前述の一ヵ所に負担のかからない持ち方で運びましょう。
重い荷物を扱う時のコツについてご理解頂けましたか？
筋肉はより太いほうが、また一ヵ所より複数ヵ所使った方が疲れにくく痛めづらいため、「体全体で」という意識やイメージがとても重要になります。
上半身と荷物の重さを骨盤で受け止めていると感じられる時は疲労が少ないといいますから、そういう感覚を正しく負担の少ない持ち方ができているかの目安にして自分なりに調整していくのも良いですね。
コツを掴めば確かに思ったよりも重たいものも持ちあげたり運ぶことはできますが、いきなり自分の体重と同じまたはそれ以上の荷物を持つのは難しいですし、自分の体格・体力・健康度合いがまったく関係していないわけではないので無理は禁物です。同じ重さのものでも形が変われば体で感じる重さも運びやすさも変わります。道具の利用も有効ですので、コルセットやサポーター・滑り止め手袋なども利用し、なにより安全第一で探りつつ徐々に掴んでいきましょう。移動距離がある時や重い荷物の数が多い時は台車も活用していきましょう。
軽貨物運送業は今社会に求められている仕事です。
私たちと一緒に身近なところで社会貢献しませんか？