早めの準備を~タイヤチェックのポイントと長持ちさせるコツ~
庚伸物流のホームページにお越し頂き、ありがとうございます。
今冬の傾向に関して、10月中旬時点では平常の状態でしたが、次第にその特徴に近づきつつあるとして、世界各国一致で12月をピークにラニーニャ現象となると予想しています。
ラニーニャ現象とは太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面温度が平年より低い状態が続くことで、そうすると太平洋赤道域では東風が強くなり西部に暖かい海水がより厚く蓄積されます。これにより海水が暖かいインドネシア近海で対流活動が活発化し、中国大陸では高気圧が強まり、そのため偏西風が押されて中国付近で北に蛇行、日本付近では南に蛇行し、日本には寒気が流れ込みやすくなります。
ラニーニャ現象時の日本の11月~1月は、平均気温が関東・東海・北陸で低い、降水量が関東・東海・近畿から九州の太平洋側で少ない、日照時間が北海道や東北の太平洋側と近畿から九州で多いという特徴があります。
もうしばらく全国で平年並みか平年より高い見込みで暖かいとの予想ですが、11月後半から全国的に寒気が流れ込み、12月上旬には冬本番になるとのことです。昨年のような突然の大雪などもあるかもしれません。
今冬はいつもよりも早めに冬支度をしておいたほうがよさそうです。
軽貨物運送業にとって冬支度といえば特に大事なのがスタッドレスタイヤやチェーンといった通常のノーマルタイヤでは対応しにくい雪や凍結への対策でしょう。たとえ雪が降り積もる日であってもお客様への配達を止めるわけにはいきません。あまり雪が降らない地域でも凍結はあるのでスタッドレスタイヤは必要であるとも言われます。スタッドレスタイヤを使用するしないに関わらず、シーズン前のタイヤのチェックは不可欠です。
タイヤのチェックと長持ちさせるポイントも確認しておきましょう。
[タイヤチェックのポイント]
使用環境や状況により変わってはきますが、ノーマルタイヤは4~5年、スタッドレスタイヤは3~4年が寿命と言われます。
チェックのポイントはノーマルタイヤもスタッドレスタイヤも大きな違いはなく以下の3点です。
〇残り溝➡タイヤの溝が新品時から50%以上摩耗していないか
スタッドレスタイヤを例にあげると、タイヤ側面の矢印の延長上にプラットホームと呼ばれる摩耗の具合を判断する目印の凹凸があります。これが他の部分と同じ高さになると50%摩耗したという交換時期のサインです。
ノーマルタイヤもタイヤの残り溝が半分よりもっと摩耗するとブレーキが作動してから車が停まるまでに走行する距離(制動距離)が伸び始めるという実験結果があります。どちらもタイヤの残り溝は法律上1.6㎜以上ないといけないと定められていて、逆をいえば1.6㎜までは走れるということになりますが、新品から半分以上摩耗しているのであればタイヤが十分な性能を発揮できないということなので早めに交換したほうがよいでしょう。
〇見た目➡タイヤに傷やひび割れ・偏摩耗がないか
大きなものが刺さっていたり、ひび割れや傷が深かったり、摩耗の偏りがあまりに極端の場合は交換が必要になります。低温でも硬くなりにくい柔らかいゴムで雪道や凍った路面に密着することで安定した走りができるスタッドレスタイヤは、特にゴムの劣化の可能性を表すひび割れと接着面が減ることによる性能の減少がわかる偏摩耗に注目してチェックしましょう。
〇乗り心地➡運転時、走行音が大きい・ブレーキがききづらい・振動が大きいと感じることはないか
実際自分が運転している時に感じる違和感や異変もタイヤのゴム劣化や性能の減少などを判断するための大事なポイントです。そのようなことを感じたら、たとえ点検したばかりであったとしてももう一度細かくタイヤの点検をしましょう。
ちなみにスタッドレスタイヤはノーマルタイヤに比べるともともと走行音がうるさく、慣れるまではかなり気になるレベルの音がするものなので、履き替えたばかりの時はそのことを念頭においておく必要がありますし、その間になにか異変があっても気づきにくいということに注意しましょう。
[長持ちさせるコツ]
◎適正な空気圧を保つ
車両ごとに設定されている適正な空気圧にこまめに調節することがタイヤにも余計な負荷をかけることがなくタイヤを長持ちさせることに繋がります。燃費もよくなるので一石二鳥ですね。月に1回は点検するようにしましょう。
◎タイヤローテーションを行う
タイヤは装着場所によって摩耗の仕方が異なり、ずっと同じ位置で使用していると同じところばかりが擦り減っていってしまいます。上記で述べたとおり、極端な偏摩耗はタイヤを交換しなければならなくなり、長持ちさせることができません。そこで必要になるのがタイヤローテーションです。装着位置を入れ替えできるだけ均等に摩耗するよう調整します。ノーマルタイヤなら走行距離5,000㎞~10,000㎞で、スタッドレスタイヤならシーズンごとのタイヤローテーションが推奨されています。一般的な走行距離なら半年~1年に1回というところですが、私たちのような運送業は走行距離で都度チェックしていったほうがよいでしょう。ちなみに、FF車かFR車か回転方向が決められているタイヤかなどによりローテーションのやり方は異なります。
◎適切な方法で保管する
使用中のタイヤであっても、いつも駐車している場所などによってタイヤの状態は変わってくると言います。
保管する場合には、「直射日光が当たらず、できるだけ温度変化の少ない、通気性のよい場所」に置くことがタイヤにとって最も適切な方法です。ホイールを装着したまま保管するならタイヤの空気を通常の半分程度抜いておくとタイヤを傷めずにすみます。タイヤカバーやタイヤラックといった保管に有効な商品も多く販売されていますのでそれらも利用すると良いでしょう。
タイヤの点検や長持ちさせるポイントについておわかり頂けましたか?
一見、溝の深さが十分にあり見た目もきれいであっても交換時期をむかえているということもあるそうです。運送業にとっては仕事に欠かせない車のことですから、自分でしっかり見極められることも大事なことですが、不安がある場合やよくわからない時はディーラーやカー用品店などの専門スタッフにも相談して解決し、安心安全に業務を行えるよう心がけていきましょう。
スタッドレスタイヤも使う場合、通常12月の中旬か気温が7℃以下の日がでてくるのを目安に履き替えますが、今冬は上記のような理由からその限りではないかもしれません。突然の雪の場合、ガソリンスタンドやカー用品店は履き替えの依頼で大変混みあいますよね。そういったことに巻き込まれないためにも情報から先を見通し早めの対応をしていきましょう。
履き替えた際には、スタッドレスタイヤが乾いた路面が苦手で制動距離が30%増し、濡れた路面では45%増しになることも意識して運転に気をつけてください。
どんな天候の日も変わらず笑顔で荷物をお届けします!やりがいある仕事で自分も笑顔になりませんか?
ご応募・ご相談はこちらから!