軽貨物運送業における繁忙期と閑散期とは?
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時が過ぎるのは早いものでもう一年の半分が過ぎてしまいました。コロナ禍の中での業務もすでに1年と6ヵ月が経過しましたが未だおさまる様子はなく、引き続き社会を支える一端を担える業種として、気を抜かず日々業務に励んでいく所存です。
軽貨物運送業は常に忙しいというイメージが強いのではないかと思いますが、他の業種と同じように「繁忙期」と「閑散期」といえる時期があります。
軽貨物運送業の繁忙期は大きく分けて次のようなものがあります。
〇各季節ごと恒例の繁忙期
年末年始、引越の多い3~4月、お中元・行楽帰省のある7月~8月、お歳暮・クリスマスシーズンの12月がこれにあたり、軽貨物運送業のみならず運送業全体が忙しい時期です。
この4つの恒例シーズンがその年の年収を左右するほどに軽貨物運送業の収入の大きな割合を占めています。
〇通販会社のセールなど商業的に特別な日による繁忙期
通販会社は新規の顧客の獲得やリピーターを増やす為に値引きやポイント還元などのセールやキャンペーンを定期的に行っています。わかりやすいところでいえば、Amazonのブラックフライデーやプライムデーなどです。こういった一般によく知られたセールはその期間確実に配送の荷物量を増やします。
他にも母の日や父の日・敬老の日や人気のアニメDVDや人気ゲームソフトの発売日には、その特定の日とその前後で配送の荷物がとても多くなります。
こういった特別な日をスケジュールに取り込んでおさえておくことが軽貨物ドライバーの常識になりつつあります。
〇地域の特色による繁忙期
お米や果物といった農産物や魚やカニなどの海産物といった特産品のある地域の場合、その特産品が旬の時期を迎えると配送案件が増え繁忙期となります。又リゾート地を持つ地域では冬のスキー板やスノーボードの配送といった案件もあります。その地域の持つ特色によって決まった時期に発生する繁忙期です。
通販によって手軽に欲しいものが手に入れることができるこのご時世、テレビで紹介されたりやSNSで話題になったことで地域限定商品や特産品の配送案件が急に増えるといった事も少なくありません。
これらの繁忙期もおさえておくのなら、時期の旬のものや最近の世の中の動きや話題になっているもののチェックもかかせませんね。
〇思いも寄らない事による繁忙期
記録的な暑さや寒さが続いたり国際的な感染症が蔓延したなど、予期せぬ事情によって繁忙期が発生することがあります。そのような人が外に出づらくなるような状況は運送業の需要が高める傾向があるからです。
コロナウイルス感染症によって巣ごもりが増え、宅配を多く請け負う軽貨物運送業において特需があり、今も需要は高まったままの現在はまさにこの突発的繁忙期に当てはまります。
この種類の繁忙期は自分の身に危険が伴うこともあり、その場合自己責任で働くことになります。しかし同時に軽貨物ドライバーが「この仕事で人々の生活を守っているという社会的責任と誇り」を強く実感できる時でもあります。
一方、閑散期には次のようなものがあります。
〇繁忙期のあとにくる閑散期
通常、繁忙期のあとには必ず閑散期がきます。
閑散期といっても配送の荷物が極端に少なくなったり仕事がなくて暇ということではなく、繁忙期が本当に忙しいために少し荷物が減っただけでも楽に感じられ、精神的にも落ち着いて仕事ができるようになった時期と言うほうが近いかもしれません。
繁忙期は一部の予測できないものを除きそのほとんどが一定の期間や特定の日の期間限定なので、カレンダーやスケジュールを確認しておくことで、閑散期も予測でき、繁忙期もイライラしたり思い詰めたりせずに仕事ができるというドライバーさんの声も多く聞かれます。
〇天候や災害による突発的閑散期
軽貨物運送業の仕事は天候や自然災害によっても滞ってしまうことがあります。
悪天候の中でも対策を講じ準備していつもどおりに配送を行うのがプロですが、大雪や台風でそもそも道路が通行止めになってしまったり、速度制限が設けられるなどで、対策をしていてもスムーズな配送ができなくなってしまうことによる閑散期です。
また地震は軽貨物運送業に限らず様々な業種に支障がでる災害です。大規模な地震がおこった場合は配送そのものができなくなります。
自分ではどうにもできないものなので、この場合にはいつも以上にその中でも自分に何ができるか何をしておくべきかを考えなければいけませんね。
このように、忙しい中にも軽貨物運送業の仕事には緩急があることがわかったと思います。
その波を把握し、閑散期を利用して車の点検やスケジュール調整・体調管理を行って準備万端にし、繁忙期はそれをもとにしっかり稼ぐリズムをつかむことが大事なことであり、それが上手に稼ぐコツでもあるのです。
すでに夏の繁忙期に入っています。お中元シーズンですね。
私たちがメインエリアとしている名古屋含む東海や関西では7月15日~8月15日が一般的にお中元を送る時期になっていますが、関東ではこれから二週間が最盛期になります。同じ繁忙期であっても地域ごと特に忙しい所は異なるので自分が担当するエリアの特徴をとらえてスケジュールに活かしましょう。
今月は各都道府県ごと「夏の交通安全運動」が実施されることになっています。
愛知県でも「夏の交通安全県民運動」と称し、7月11日㈰~7月20日㈫に実施される予定です。
特に7月15日㈭の7時~9時には県内一斉大監視が行われます。
重点項目は「子どもと高齢者を始めとする歩行者の安全確保」「歩行者の保護を始めとする安全運転意識の向上」「自転車の安全利用の推進」です。
ドライバーのみなさんは日頃から交通ルールを充分意識しながら業務にあたっていることと思いますが、痛ましい交通事故のニュースもまだ記憶に新しいところですので、交通安全運動を機に再度確認するようにしてください。
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