雪道走行対策をしていますか?
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今冬は、世界各地で異常気象が発生する可能性が高くなるというラニーニャ現象が昨年の8月に発生しいまだ継続している状態であることも関連しているのでしょうか、地域によっては降雪量が多く、普段あまり降らない地域においても雪の予報が度々されることがありました。
気象庁の予想によればこの先３ヶ月の気温は平年並み又は平年より高めになるとのことですが、日本海側特に東北のほうでは大雪や暴風雪に警戒とのニュースが今日も流れていたり、バレンタインデー寒波などの話もあがっていて、まだまだ局所的には何が起こるか読むことができず、気の抜けない時期であることはまちがいないようです。
私たち庚伸物流の配送エリアは都市部がほとんどです。本拠地名古屋にスポットをあてて見ると、過去のデータから最も早かった積雪は11月、最も遅くても2月、まったく降らない・積もらない年はありません。そして今季は12月にすでに積雪がありました。
これらから例年どおりであっても雪と関わる日が必ずあるのがわかります。しかも今季は何かいつもとは違うようです。
なにより私たちは軽貨物運送業として車を仕事の相棒としており、その日に届かなければ荷主や受取主が困ってしまう荷物も必ずあるわけですので、大雪になったからといってまったく走らないというわけにはいきません。
いつもよりも大きなリスクを背負ってということにもなりますから、より安全に業務をやり遂げるために、また自分の為にも対策や備えはしておかなければなりません。
ではどういった備えをしておけばよいのでしょうか。
雪が降った時困るのは車が走れなくなることです。雪がほとんど降らない地域では「降ったら車に乗らなければいい」と考えていて、雪道走行対策をしていない人も意外と多いのではないでしょうか。
雪道走行対策として最もメジャーなのはやはりスタッドレスタイヤです。
時期になったらタイヤを付け替えておくだけで、晴れの日も雪の日もそのまま走行できます。その都度つけたり外したりの手間がないのは嬉しいポイントですね。
地面に触れる部分の特殊な切れ込みにより、雪道も凍結路の氷の上も安定して走れるのが最大の特徴ですが、ノーマルタイヤでは気温7℃以下でタイヤのゴムの柔軟性が低下しブレーキが効きづらくなってしまうところも、スタッドレスタイヤは低温に強く硬くなりにくいゴムを使っているので、雪道に限らず冷え込んだ晴れた道もより安心して走ることができます。
一方で忘れてはいけないデメリットがあります。
凍結路面においては氷の上のミクロの水膜を取り除き密着度を上げているスタッドレスタイヤですが、じつは構造的に大量の水を取り除くのはノーマルタイヤよりも苦手なため、「ハイドロプレーニング現象」が起きやすいという弱点があります。勘違いしている人もいるようなので注意してください。雨の日の速度は抑えましょう。
その他にも揺れが大きく乗り心地があまりよくないや路面の抵抗が増すため若干燃費が悪くなるというデメリットもあります。
スタッドレスタイヤはタイヤの切れ込み(溝)とゴムの状態が性能と直結しています。使用時はこまめに摩耗と劣化具合のチェックが必要です。
スタッドレスタイヤが用意できれば良いですが、生活必需品と言っても過言ではない降雪・積雪の多い地域とは違い、雪は年に数回降る程度の地域においては4本揃えるとなるとかなり高価なスタッドレスタイヤには手が出しづらいという人もいるでしょう。
その場合は以前からある金属のチェーンを使用するのが価格的にも性能的にも良いと言われますが、重かったり、使用後の手入れが必要であったり、装着方法が煩雑でジャッキアップも必要など正しく装着するのに時間と手間がかかるというところからも嫌煙されている傾向があるようです。
もっと使い勝手のよいものはないのでしょうか。
緊急措置的で基本的には使い捨てという使い方にはなりますが、次のようなアイテムがあります。
「布製チェーン」
非金属タイプのチェーンは、ジャッキアップ不要のものや分割してるものなどタイヤへの取り付け・取り外しが簡単で、走行時の騒音や振動も少なく、コンパクトに収納できるというのが特徴です。
布製チェーンはその中でも新しいカタチであるとして最近注目されている合成繊維でできた滑り止めです。
タイヤをすっぽり覆います。アスファルト面には弱いので、路面が雪からでて見えているような状況での使用はすぐに切れてしまう可能性はありますが、積もった新雪や凍結路でのグリップ性能も高く、JAFでも使用されています。
価格は8,000～10,000円と、数回で使い捨てであると考えると少し高めではありますが、スタッドレスタイヤを購入するよりは安くすみます。
「スプレー式チェーン」
その名のとおり薬剤をノーマルタイヤに吹き付けるだけで滑り止め効果を得るものです。
こちらも次世代チェーンとして注目を集めています。非金属チェーンと同じく保管スペースをとらず、吹き付けるだけという手軽さが最大の特徴です。
グリップ性能はノーマルタイヤよりも確実に高まりますが、走行と共にタイヤから薬剤が剥がれていってしまうので、距離はあまり走れません。本当に緊急措置としてのみ使用するほうが無難でしょう。
価格は1,000～3,000円ほどでリーズナブルですので、万が一に備えて1本用意しておくと安心ですね。
このように便利なアイテムはありますが、それらを利用しているからと過信せず、そんな日は滑りやすい路面を走行していることを念頭に「急発進・急ブレーキ・急ハンドル」を避けていつも以上に安全運転を心がけるのが基本です。時間に余裕を持ったり、あらかじめ情報収集をするなども忘れずに！
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