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「まさか!」が命取り。軽貨物車特有の故障サインを見抜くプロの目

配送中に突然の車両トラブル。そんな「まさか!」を防ぐカギは、日頃から“かすかな異変”を見抜けるかどうかにあります。本稿では、軽貨物車を酷使するプロドライバーの視点で「壊れる前のささやき」を聞き取るコツと、発見後の最適アクションを体系的にまとめました。この記事を読めば、故障の連鎖を断ち切り、安全とコストを同時に守る日常点検術を今日から実践できます。

 

軽貨物車が抱える特有のストレス

 

  • ・過走行・短距離の反復によりエンジンと駆動系に熱ストレスが蓄積しやすいため、一般乗用車より部品の摩耗が早期に進行します。
  • ・荷室を目一杯使う高負荷走行はハブベアリングやサスペンションへの負担を増大させ、異音や振動として現れます。

 

 

プロが見逃さない6つの故障サイン

 

1. エンジン周り

  • ・「ゴーゴー」「ゴロゴロ」と低くうなる音→ギアや内部ベアリング摩耗の疑い。早期に整備工場で診断を。
  • ・始動後の高い「ウィーン」音→オルタネータープーリー異常で電装トラブルの前触れ。
  • ・エンジンマウントが劣化するとアイドリング振動が増大。ハンドルやシート下から伝わる細かな震えに注意。

 

2. 駆動系(ハブベアリング/ドライブシャフト)

  • ・走行中の一定速度で「ゴー」音が徐々に大きくなる→ハブベアリング摩耗。ホイールのガタつき点検を。
  • ・ハンドルを切った際の「ゴトゴト」音はドライブシャフト損傷の典型。放置すると走行不能になる恐れあり。

 

3. ブレーキ

  • ・ペダルが深く沈む/脈動する→ブレーキフルード劣化またはパッドの不均一摩耗。早急な交換が必要。
  • ・制動時の「キー」「キュルキュル」音はパッド残量不足やローター歪みのサイン。

 

4. 電装系・バッテリー

  • ・ヘッドライトの明滅やセルモーターの力不足は、バッテリー寿命末期や端子腐食の兆候。
  • ・短距離・夜間配送が多い軽貨物車は充電不足になりやすい。週1回は電圧チェックで予防。

 

5. 足回り・タイヤ

  • ・片減り・段減りはアライメントずれやショックアブソーバー劣化のサイン。早期調整で燃費と安全性を回復。
  • ・異常なハンドル振れはタイヤバランス不良かハブ損傷の疑い。

 

6. 異臭・液体の変化

  • ・甘い匂いは冷却水漏れ、焦げ臭はオイル漏れやベルト滑りの可能性。液面低下や色調変化を見逃さない。
  • ・地面への斑点状の液体痕はパワステやブレーキ系統のシール不良かも。専門店で即検査。

 

 

プロが実践する日常セルフチェック3ステップ


ステップ1:乗務前1分ウォークアラウンド

ライト類・タイヤ摩耗・液体漏れを外観確認。チェックリストを紙 or アプリで可視化すると見落としゼロへ。

 

ステップ2:乗務後の“耳”と“鼻”センサー

エンジン停止後にボンネットを開け、異音・異臭を直接確認。温度が高いうちの点検が早期発見に有効。

 

ステップ3:週1ログ記録&専門店へ共有

  • ・走行距離ごとにオイル・冷却水・バッテリー電圧を記録。
  • ・異常値は整備士へ共有して“未発症の故障”を先取り修理。

 

 

緊急時の対応フロー

 

  1. 1.安全帯へ停車しハザード。路肩幅が足りなければ三角表示板と発炎筒を設置。
  2. 2.ロードサービス連絡。プロに状況を詳しく説明することでレッカー手配の判断が迅速化。
  3. 3.故障箇所のメモと写真を残し、整備履歴に追加。再発防止と保険請求の双方で重要。

 

 

まとめ―「違和感を感じたら即行動」が利益を守る

 

軽貨物車は“走る営業ツール”。わずかな異常を放置すると、納期遅延や高額修理で事業継続に直結する損失を招きます。本稿で紹介したサインとチェック術を習慣化し、「まさか!」を未然に封じ込めましょう。結果として稼働率向上・燃費改善・車両寿命延長という3つのメリットが同時に手に入ります。


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