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カイロの有効活用で寒さ対策・健康維持を!

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二十四節気では1月20日~2月3日は「大寒」です。1年で最も寒い時期と言われ、その年の最低気温が記録されるのもこの頃です。寒い日が3日続くとその後4日は暖かくなる傾向があり、寒い中にも少し春の気配を感じられるそんな時期でもあります。2月4日には「立春」を迎え、暦の上では春の始まりとなりますが、そう実感できるのは冬至の頃と比べると日がかなり長くなっているということくらいでしょう。
日中は比較的暖かくても朝晩の冷え込みはとても厳しいものがあり、たとえ身体を動かす仕事であっても手や足の先までは温まらず、冷えに悩まされている方も多いのではないでしょうか?

 

 

そんな時に防寒アイテムの一つとしてあると心強いのが使い捨てカイロです。今は様々な大きさのものや貼れるもの、特定の部位に特化したもの、直に肌に貼れるもの、香り付きのものまであり、用途に応じて使えるよう幅広く商品展開されています。
今回はカイロの仕組みや取り扱い方と貼ると効果的な場所についても見て行きたいと思います。

 

 

 

【カイロの仕組みと取り扱い方等について】

 

カイロはなぜ温かくなるのでしょうか?
鉄を濡れたまま放置するとサビがでます。これは鉄が空気中の酸素と反応して酸化鉄になる化学反応で、この化学反応が起こる時出る熱を有効利用したものが使い捨てカイロです。普通はゆっくりと反応が進むので熱として感じることはありません。

 

その化学反応を起こすカイロの中身は以下のようなものが入っています。

 

鉄粉・・・原料の半分以上は酸化反応になくてはならないこの鉄粉です。
水・塩・・・鉄粉が錆びる速度を速めます。
バーミキュライト・・・日本名「ヒル石」といい、雲母系の原鉱石から作られる人工用土です。観葉植物の保水土としてしられています。表面の小さな穴に水分を取り込み保水剤の役目をしています。かなりの水が含まれているのにカイロの中の粉がさらさらなのはこのバーミキュライトのおかげなのです。
活性炭・・・表面の微孔に空気を取り込み酸素の供給を促します。

 

粉をつつむカイロ本体は空気を入れる微孔を開けた不織布です。中でも貼るタイプのものは空気の透過量をコントロールする特殊な不織布でできています。また空気に触れると発熱を開始するので外装は空気の侵入を遮断できる特殊なフィルムでできています。

 

 

〇カイロは振ったり揉んだほうがよく発熱するのでしょうか?
答えはNOです。「一昔前は袋から取り出したら振ったり揉んだりしてた」と思い出す方もいっらしゃると思いますが、あれはカイロの中の鉄粉が偏ることがあったためで、今は改良により偏りにくくなっているのでその必要はないとのことです。振ったり揉んだりしたからといって早く温かくなるということもありません。かえって空気を取り入れる孔が目詰まりを起こし発熱しなくなってしまうこともあるのでやってはいけないというわけではありませんがやりすぎには注意です。(貼るカイロは不織布全体から酸素を取り込む素材を使っているので振る揉むはしてはいけません。粉が偏ってしまいます。)

 

 

〇氷点下では使えるのでしょうか?
原料に水が使われているため、酸化の化学反応に必要なその水が凍ってしまうと発熱しなくなってしまう場合があります。温まった状態で氷点下で使うことは可能ですが、開ける前の保管は氷点下にならない場所でしたほうがよさそうです。

 

 

〇カイロは使用の仕方を誤ると低温やけどをする可能性もあります。
体温より高い温度(40~60℃)のものが長時間触れていた場合、紅斑や水疱などの症状を起こすのが低温やけどです。皮膚表面はたいしたことなくても皮膚の深部にまで損傷が及ぶこともあります。皮膚に加わった熱は血流によって運ばれるため、カイロをあてている所が圧迫されると血流が抑えられ流れて行かない熱によってその一部分だけ温度が上がりやけどしやすくなります。
カイロを使用している時は「時々肌の状態を確認する」、「あついと感じたらすぐはずす」、「また貼る場所を時々ずらす」、「気づきにくい就寝時には使わない」ことや「熱くなりすぎてしまうので他の暖房器具と併用しない」などの注意が必要です。

 

 

〇使い終わったあとの処分はどうしていますか?
ゴミの処理の区分は住んでいる地域によって違います。一般的には「燃えないゴミ」に分類されると思いがちですが、可燃ゴミや金属ゴミとして受け付けている自治体もあります。自分の住んでいるところでは何に分類されているのかをしっかり確認しましょう。厳密にいうとパック袋・外装・本袋はプラスチックフィルムなので食品トレーやラップ類と同じ区分で、中身は鉄とバーミキュライトと炭の固まりなので鉄のフライパンや針金のハンガーなどと同じ区分で処理すると良いでしょう。

 

 

 

【効率よく体を温めるカイロの貼り場所】

 

➀首の後ろ
首には太い血管である頸動脈があるのでそこを温めることで血流にのって熱が運ばれ身体中が温まりやすくなります。また首を前に倒した時に首の後ろに突き出る骨のすぐ下には「大椎(だいつい)」というツボがあります。風邪のひき始めにゾクッとした悪寒を感じるところです。このツボは風邪を予防し、風邪や悪寒・頭痛などの症状を和らげる効果があるので、冬の風邪対策を万全にしたい人は大椎にあわせてシャツの上部などにカイロを貼るのがオススメです。

 

➁お腹
全身の冷えが気になる時はお腹にカイロを貼るのが有効です。お腹にはへその位置にある「神闕(しんけつ)」、へそから指1本半くらい下にある「気海(きかい)」、へそから指4本くらい下にある「丹田(たんでん)」と3つも冷えに効くツボがあります。神闕は下痢や消化不良の改善とリラックス効果が期待できるとされ、お腹を中から冷やしてしまった時や緊張・ストレスを感じている時などにも良いです。気海は寒さでだるくなった体に程よい刺激を与えてくれます。丹田は気が集まるツボと言われ様々なものにおいて重要視されるところです。お腹の内外からの冷えに効き胃腸を温め治りを早めてくれます。また女性特有の悩みにも関わりの深いツボでもあります。大きめのカイロを貼ればこれらすべてのツボをカバーできます。内蔵が温まると他の部位も温まりやすくなります。

 

➂背中
肩から背中にかけての僧帽筋が冷えると体がこわばり体全体の血流が悪くなる原因の一つになります。背中上部肩甲骨の間、下を向いたときに一番出っ張った背骨から3つ目の背骨の山の外側に左右指2本分移動したポイントには「風門(ふうもん)」というツボがあります。読んで字のごとく風が侵入する門を表していて、ここを熱で塞ぐことで寒い敵の侵入を防ぎ、僧帽筋のコリをほぐし、風邪を予防するだけでなく風邪をひいてしまった時にも効果的で早く治ります。

 

➃腰
腰の冷えと痛みが気になる人は腰にカイロを貼りましょう。腰には、へその真裏にあり足腰のだるさやお腹の不調をやわらげる「命門(めいもん)というツボと、命門から左右指2本分ほど外側にあり冷え予防に効果的な「腎兪(じんゆ)」というツボがあります。特に命門は【命の門】の字のとおり重要なツボであり、全身を温める炎の種火を漢方では【命門の火】といい、身体を温める源が命門のツボにあることがわかります。命門の火が弱まると身体の熱が作れず一気に冷えやすくなってしまいますが、逆にそこを温めることで全身を温めやすくすることができます。カイロは左右の腎兪と命門すべて温められるように横向きに貼るのがオススメです。

 

➄足首
身体の末端である足先はなかなか温まらない部位の一つですが、その足先にカイロを貼ってもそんなに温かくはなりませんよね。足先まで温めるためにはまず身体の芯や体全体を温める必要があるのですが、足にもくるぶし付近に首と同じくらい太い血管が通っていますし、内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみに冷えに有効な「太谿(たいけい)」というツボがあります。このツボは足腰の冷えや痛みをやわらげる効果があり、他の部位を温めることと併用することで効率的に足先も温めることができます。カイロはアキレス腱を経由して外くるぶしと内くるぶしをつなぐように貼ると良いです。

 

 

 

自分の体がしっかりと動く=健康であることが日々を充実させるための基本でもありますよね。カイロを上手に利用して、身体も心も温かくして寒空の通勤や仕事も乗り切っていきましょう。

 

 

 

何事も健康第一!そういった健康管理の面でも意識の高い先輩たちが業務を行っています!

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