熱中症を様々な対策で予防しよう!
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梅雨明けして以降、うだるような暑さが続いていますね。
この時期一番気をつけなければいけないのが熱中症です。熱中症は意識障害を起こすほどの重度ともなれば命を失うこともあり、けして軽視できないものです。
近年の夏の記録的な暑さをうけ、今や熱中症対策は社会全体の課題となっています。
私たち軽貨物ドライバーの仕事は、基本屋外である程度の力仕事を伴うものなので体に熱がこもりやすく他の職種に比べて熱中症リスクは高めです。また熱い外と涼しい車内や建物内を行き来することが多いため、大量の汗をかいていることに気づきにくいなど脱水にもなりやすく、激しい温度差に体温調節機能がおかしくなって自律神経失調症になる危険性もあります。なにより日々業務を一人で行うため、万が一倒れても周りの人に気づかれにくいというデメリットがあります。
ベテランドライバーでも危険を感じるほどの暑さです。「なんとかなる」「大げさな」と甘くみることなく、しっかりとした対策が必要です。
[外側からの対策]
〇水分補給
のどが渇いているいないに関わらず自分なりのルールを決めて定期的にこまめに水分を取るようにします。充分すぎると思うくらいの量の飲み物を用意しましょう。水などと一緒にスポーツドリンクや経口補水液、塩飴・塩タブレットなども同時にとるようにして下さい。
カフェインの入っている飲み物は利尿作用があるためかえって逆効果になります。飲んではいけないわけではありませんが、それらを飲んだ場合は必ずカフェインの入っていない飲み物も飲むようにしましょう。
飲み物は家から大型の水筒やペットボトルに水を入れて凍らせたものを持参するとコスト面も安心です。
ちなみに経口補水液も自宅でつくることができます。⇒水1000㎖+塩4g+砂糖40g
トイレに行っている暇がない又はトイレがないなどで水分を控える人がいますが、この時期は絶対にNGです。
〇体を冷やす
大きな気温差は体に負担がかかり不調の原因にもなります。そこで、仕事中最も出入りをする車のエアコンは、温度を高めに設定するか窓を開けた状態で使用するようにします。
その分保冷剤や冷感タオル・冷却シートなどを使って、休憩時や業務の合間に首や脇の下などの大きな血管の通っている部位を冷やし体温が上がり過ぎないようにしましょう。足も冷やすと効果的で気分もスッキリします。
車内にスペースを確保し、クーラーBOXや保冷バッグを持ち込んで使用すれば、保冷剤を長持ちさせることができ飲み物や冷感タオルなども冷やしておけるので尚良いです。
ちょっとしたポイントですが、保冷剤や水を詰めたペットボトルなどは、冷凍庫に入れた翌日に使うのではなく一日寝かせると融けづらくなり持ちがよくなるので3セットは用意してじっくり凍らせてから使用するのがオススメです。
〇インナーウェアの選択と着替えの用意
暑さ・熱中症対策にじつはインナーウェア(下着)の選択も重要です。
接触冷感や大量の汗さえも急速に発散させる吸水速乾、吸湿放湿、お客様の前でも安心な抗菌防臭など、多機能なインナーウェアが今では多く販売されています。これらのものから自分にあったものを選び着用すると良いです。
値が張る場合もありますが、インナー1つで悩みが解決したというドライバーさんの声も多くありますし、必要経費と考えましょう。
それでもこの酷暑です、インナーウェアの機能が追い付かないこともあるかもしれません。自分の体調管理のためにもインナーウェアや靴下の替えも用意しておくとより安心です。
〇マスクは外せる場面では外す&冷感・冷却グッズを利用する
今も続くコロナ禍でマスクは変わらず必須アイテムです。ここのところまた急激に感染が広がり再び気を引き締めなければいけない状況となってしまいましたが、夏はマスクのせいで余計熱もこもり着用しているのがつらいですよね。肌が荒れるという人もいます。もちろん業務中は着用しなければなりませんが、休憩中や荷積み・荷降ろしの時などで周りに他の人がいない場合に限りますが外しても差し支えない所では熱中症対策として外しましょう。冷感スプレーを吹きかけたり、汗を吸うようにガーゼなどと合わせてマスク使うという方法もあります。今はいろいろな機能を備えたマスクや冷感・冷却グッズがたくさんあるので、最優先は感染予防ですが、お気に入りのものや涼しく使用できる方法を探してみるのはどうでしょうか。
[内側からの対策]
〇プライベートでの自己管理
熱中症含む様々な体調不良はいろいろな要因が複雑に絡んでいるので、万全な態勢で業務に臨むためにはときに生活習慣から見直す必要もあります。
熱中症予防のためにも、朝食はしっかり食べる・睡眠時間は充分とる・喫煙や飲酒は控える・疲れをより残さないためにシャワーだけではなくゆっくり湯舟につかるようにするなど、自分の健康にも直結することですし、いつも以上に意識するようにしましょう。
※「筋肉をつけて維持すると熱中症になりづらい」という話をご存知ですか?
人間の体の6~7割は水分ですが、その水分が最も多く含まれているのが筋肉なのです。じつは筋肉には水分を貯めておくタンクのような役割もあり、筋肉量が多いほど体内に多くの水分を保持することができるので、熱中症につながる危険な状態「脱水」になりづらくなります。
つまり、日頃から筋肉をつくる材料となる「たんぱく質」を取り、適度な運動をして筋肉量を保つことが熱中症対策として有効であるといえるのです。
軽貨物ドライバーは力仕事もしていますからそれだけでも筋肉量を保てるかもしれませんが(気分転換や良質な睡眠のために運動や筋肉トレーニングをするドライバーさんもいます)、筋肉量は加齢とともに減少していくため、筋肉量の低下が始まるとされる30代以降ではとくに意識して維持していく必要があります。
そこで欠かせないのがたんぱく質に重点をおいたバランスの良い食事です。
人間の体を構成するたんぱく質は常に分解され、食事から摂取したたんぱく質と合わせて再構成されているので、この時必要とされ体では作ることのできない「必須アミノ酸」もバランスよく含む良質なたんぱく質を、朝・昼・晩と毎食20g前後摂取するのが理想的といわれています。
「そんなの難しい」と思われるかもしれませんが、卵1個や納豆1パック・牛乳コップ1杯には6gほどのたんぱく質が含まれていますし、食パン1枚(6枚切り)にも5.6g、スライスチーズ1枚には4.1g含まれているのでスライスチーズをのせた食パン1枚食べるだけでも10g近いたんぱく質がとれます。いつもの食事に一品つけるまたは加えるだけでも毎食たんぱく質20gに近づけることは可能です。
誰もが利用するコンビニの商品を上手く利用するのもいいですね。例えばサラダチキンは1パック(100g)で約20gのたんぱく質がとれます。一本食べると10gのたんぱく質がとれる豆腐バーなども食事に加えやすいと思います。
今はフライパン一つ又はレンジ調理だけでできるお手軽なレシピもたくさん見ることができます。鶏むね肉や鶏ささみは、良質なたんぱく質を多く含みさらに低脂肪・低カロリーしかもリーズナブルで知られる食材ですが、安くたくさん買って、自分でつくりおきしておけば、コストも食事作りの億劫さも軽減できますよね。
熱中症予防を機に自炊や自分の体の改善・改造に挑戦してみてはいかがでしょうか。
上記のようにいろいろ対策していても想定外の起こりうる世の中です、熱中症を防げない場合もあるでしょう。
熱中症の初期症状はめまいや立ちくらみ・筋肉痛や筋肉の硬直です。こういった症状がでた時には、無理せず涼しい場所で冷やしながら安静にし、水分と塩分を補給しましょう。
頭痛や倦怠感・吐き気などがある場合はすでに熱中症の中度になっていることになります。安静にしても状態がよくならない場合は病院へいきましょう。
仕事の遅れや、収入が減ることを気にする人もいると思います。しかし無理をして命を落とすことになっては元も子もありませんし、運転中に意識障害など起こすことがあれば他の人をも巻き込んだ大事故に繋がりかねません。熱中症で倒れてしまったことがもとで契約解除や解雇になってしまうことさえあります。軽い気持ちは絶対にダメです。
このようにいくつもの対策はありますが、最も大事なのは本人の意識です。
いつも以上にリスクを伴うこの時期の業務は本当に厳しいものがありますが、軽貨物運送業のプロとして猛暑の中でもお客様に荷物を笑顔で確実にお届けできるよう一層気を引き締めていきましょう。
軽貨物運送業は社会を支えるなくてはならない仕事の一つです。
庚伸物流はコロナ禍にも暑さにも負けず今日もお客様の大事な荷物をお届けします!
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