車のフロントガラスのひび割れの対処法
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みなさんは車のフロントガラスに傷やひびがついた経験はありませんか?
そうそうあることではありませんが、飛び石や飛来物が走行中または停止中の車にあたりボディやガラスに傷がついてしまうことがあります。
近年よく発生しているゲリラ豪雨では雹(ひょう)を伴い激しい暴風雨となることもあります。雹は直径5㎜以上(直径5㎜未満を霰(あられ)と呼ぶ)の氷の塊です。落ちてくる高さやスピードも相まってその衝撃はかなりのものですから、建物のガラスが割れたり、農作物が折れたり、車もボンネットやルーフがへこんだりフロントガラスが割れたりします。過去には『車ボコボコ』というワードが話題になり、写真や動画が数多くSNSに投稿されたこともありましたね。
飛び石や飛来物・この雹といったもので車が傷ついた時、ボディのへこみは自分が気にしなければ「放置」という選択もできますが、フロントガラスのひび割れは車検に通らないためそのままというわけにはいきません。
ではフロントガラスのひび割れに対してどのような対処をすれば良いのでしょうか?
まず割れ方に種類があります。
真ん中がえぐれたようになる「目玉型」、家庭用ガラスのように直線のひびが入る「直線型」、目玉型と直線型の複合タイプで真ん中がえぐれさらにそこから放射状にひびも入っている「星型」です。
対処法の一つとしては、比較的程度が軽い場合【補修】という方法があります。
ただこの方法はすべての傷が直せるわけではありません。できるのは目玉型のみで、直線型はできず、星型はその程度によるので専門家に相談ということになります。
傷の部分に樹脂を流し込んで固めることで、これ以上ひび割れが進んでしまうことはなくなり、傷もかなりきれいになります。しかし、強度は新品レベルに戻るわけではなく「これ以上ひどくならないようにする」処置であると理解してください。
補修できそうな場合はできるだけ早く専門店などへ持ち込んでください。その時、傷部分の表面にテープを軽く貼って異物が入り込まないようにするのを忘れないようにしましょう。油分などが入り込むと樹脂でしっかり固められなくなってしまいます。
対処法として一番ベストなのは新品への【全交換】です。
ですが、実際新品にかえるとなるとかなりの費用がかかります。ちょっとした傷がもとで走行中の振動により割れることもあるガラスです。中古品もありますが、程度のわからない中古品への交換はオススメできません。少しでも修理費用を節約するなら、ディーラーよりも自動車ガラス専門店に直接依頼したり、無印と呼ばれる自動車メーカーのロゴの入っていないもの(純正と同じメーカーが作っていて品質は変わらない。アフター向けのもの。ロゴが入っていないだけで純正品より安い)にするという方法があります。
修理費用については車両保険に入っていればその保険でまかなうことができます。
車両保険の補償対象(一般・限定共通)
〇車やバイクとの事故(相手が判明している場合) 〇盗難・落書き等のいたずら
〇火災・爆発・台風・竜巻・洪水・高潮 〇飛来中又は落下中の他物との衝突(飛び石・雹・霰など)
※一般型は上記の他「自転車との衝突・接触」「電柱や建物などとの衝突・接触(単独事故)」「あて逃げ」「転覆・墜落」
も補償対象となる
※地震による津波や火災、噴火による被害は対象外
以前は自然災害による車への損害においてはドライバーが注意しても防ぎきれない事故として「等級据え置き事故」の扱いとなっていたこともありましたが、現在は車両保険を使うと【1年間事故アリとされ1等級ダウンする】点に注意が必要です。(事故による使用は3等級ダウン)1年1等級のみなので保険料が上がるのは次の更新時のみ、2年後には事故ナシのもとの等級に復帰できますが、これによって発生する保険料の差額を払うのと保険を使わずに修理代をすべて自腹で払うのとどちらがより出費が少なくすむかをよく確認してから選択したほうが良いでしょう。
また車両保険に【免責金額(自己負担額)】を設定していた場合は、保険金は修理代からこの免責金額を引いた額になることにも注意したいですね。
飛び石や落下物の場合は防ぎようがありませんが、悪天候による飛来物や雹などの被害には天気予報をもとに屋内駐車可能な場所に車を移動させたり、一時避難したり、屋内駐車が無理な場合でも厚手の車体カバーや毛布で車体を保護するなどあらかじめ対策を講じることはできます。大気が不安定な状態では天気が急変するのが特徴で「間に合わない」という場合もあるかもしれませんが、できるだけ対応できるよう、車体を保護するものを積んでおいたり、日頃からそんな時に避難可能な場所をチェックしておくと良いのではないでしょうか。
こういった機会に自動車保険の見直しをしておくのもよいでしょう。
自動車保険は様々なオプションが増え複雑化する一方で、様々な条件で保険料の割引がされるようになっています。きちんと自分にあった内容・条件になっていて、備えは十分か、余計な保険料は払っていないか確認しましょう。
ゲリラ豪雨自体が冠水を引き起こすことは多々ありますが、雹が降った場合その雹が排水部分に詰まって冠水を引き起こすこともあるそうなので、雹であっても冠水に対する注意も怠らないようにしなければなりませんね。
自家用車はもちろん、軽貨物ドライバーにとっては業務用の車に傷がつき、修理せねばならない状況は大変な痛手です。自分が所有する車であったとしたら、修理期間別の車をレンタルする必要もあるかもしれません。
自然災害はなかなか回避するのが難しいものですが、考えられる対策はしっかりととってこういったリスクにも備えましょう。